
自分らしく働ける
弁理士(特許) 山田智也
2022年 入所
2022年6月 弁理士登録)
前職:総合科学メーカー 研究開発
学歴:2018年大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻卒業
インタビュー
YKIに入所した経緯を教えてください
私はもともとメーカーで研究開発職に従事しており、新技術の開発に取り組んでいました。その過程で、自ら発明した技術を特許として出願する機会が何度かありました。その際、特許の権利化プロセスや戦略的な知財活用の重要性を実感し、次第に知的財産の分野に強い関心を持つようになりました。
研究者としての立場では、技術を生み出すことが主な役割でしたが、同時にその技術をどのように守り、ビジネスに活かしていくのかという視点にも興味を持ちました。より専門的に知財に関わる仕事がしたいと考え、弁理士資格を取得し、特許事務所への転職を決意しました。
YKIを選んだ理由は、幅広い技術分野を扱っており、特許の専門家として成長できる環境が整っていたからです。また、企業の知財部門での経験を持つ弁理士も在籍しており、実務のノウハウを学びながら、企業目線の知財戦略にも深く関与できる点に魅力を感じました。
現在は、研究開発で培った技術的な知識を活かしつつ、より実践的な知財支援を行うことにやりがいを感じています。
現在の業務の魅力は何ですか?
弁理士の仕事の魅力は、多様な技術分野に触れながら、発明を適切に保護し、クライアントのビジネスを支援できる点にあります。
特に新しい技術を深く理解し、それをどのように特許として最適な形で権利化するかを考えるプロセスにやりがいを感じます。また、クライアントごとに技術や事業戦略が異なるため、単に特許を取得するだけでなく、「どのような特許戦略を立てれば競争力が高まるのか」「どの特許を優先的に出願し、どの国で権利を取得すべきか」など、ビジネス視点で知財戦略を考えることが求められます。
そのため、企業の技術開発方針や市場動向を踏まえながら、最適な知財戦略を提案できることがこの仕事の面白さの一つです。さらに、国内だけでなく海外案件にも関わる機会が多く、各国の知財制度の違いや審査基準を考慮しながら業務を進める必要があります。特に米国や欧州、中国などでは特許制度が異なり、それぞれの国で有利な権利を取得するためには独自の戦略が求められます。グローバルな視点で知財を活用することで、日本企業の国際競争力向上に貢献できる点も、大きな魅力です。
また、クライアントとの関係構築もこの仕事の醍醐味です。特許を取得するまでの過程では、発明者である技術者や研究者と密接にやり取りを行い、技術の本質を正しく理解した上で、より強い権利を取得できるように工夫します。
単に書類を作成するだけでなく、技術者と共に考え、議論を重ねながら最良の特許を作り上げるプロセスには、大きな達成感があります。
仕事をする上で意識していることはありますか?
クライアントの技術や意図を正しく理解し、最適な権利化を目指すことを常に意識しています。そのために、技術的な知識の習得だけでなく、クライアントとのコミュニケーションを大切にし、ニーズを的確に把握することを心がけています。また、法改正や審査動向の変化に対応するため、最新の情報を常にキャッチアップすることも重要と考えています。
YKIに入所して印象的だったことはありますか?
入所当初から周囲のサポートが手厚く、経験豊富な先輩方から実務的なアドバイスをいただける環境が整っていたことが印象的でした。また、所内の雰囲気が良く、困ったときに相談しやすい点もYKIの魅力だと感じています。
思い出に残っている案件や業務について教えてください
あるクライアントの重要な特許案件を担当した際、権利範囲の設定に非常に苦労しました。しかし、詳細なヒアリングを行い、クライアントの意向を反映したクレーム構成を検討し、最終的に強い権利を取得することができました。その後、その特許が競合他社との交渉で重要な役割を果たしたと聞き、大きなやりがいを感じました。
YKIに入所して学べたことや得られたものはありますか?
実務的なスキルだけでなく、クライアントとの信頼関係の築き方や、案件を戦略的に進める視点を学ぶことができました。また、所内での勉強会等を通じて、継続的にスキルアップできる環境が整っているため、弁理士としての成長を実感しています。さらに、同僚や先輩方とのつながりを通じて、知的財産業務の奥深さを再認識する機会も多く得られました。
仕事と介護や子育ての両立についてお聞かせください
仕事と家庭を両立することは簡単ではありませんが、YKIでは柔軟な働き方ができるため、バランスを取りやすい環境だと感じています。リモートワークの活用や、フレックスタイム制などを利用しながら、業務の効率化を図っています。また、周囲の理解もあり、必要に応じてサポートを受けることができる点も心強いです。
今後チャレンジしたいことについて教えてください
新しい技術の発展が加速する中で、AI関連技術など、次世代の成長分野における知財の専門知識を深めていきたいと考えています。これらの分野では、技術の進化が早く、従来の知財戦略だけでは十分に対応できないケースも増えています。そのため、最新の技術トレンドを常にキャッチアップし、最適な権利化戦略を提案できる弁理士としてのスキルを磨いていきたいです。
とある日の
流れ
- 7:00
- 出社、打ち合わせ準備
- 9:00
- 発明者と打ち合わせ
- 11:45
- 昼休憩
- 12:30
- 出願書類作成
- 16:30
- 退社