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所長レポート ―APAA(アジア弁理士協会)会長を務めて―

2009年からの3年間APAA(アジア弁理士協会)の会長を務め、2012年に、香港のC.K.Kwong氏に次期会長を譲り退任しました。
APAAとは、日本、韓国、台湾が発起人となり、1969年、PCTにアジアの意見を反映させるために設立された、知財の国際組織です。現在アジア24カ国、約2300人の会員を擁し、毎年70カ国からの知財関係者が参加する国際会議を開催しております。

3年間の会長職で、アジア各国との交流も深め、アジア特有の知財情報にも接することが出来ましたので一言。

1、中国を始め、アジア各国は現在世界に対して大きなマーケットを開いており、これに伴い知財に関しても急速に関心が高まっています。(尚、APAAは、台湾を発起人としているため、中国はOne China Policyを理由にAPAAに加盟しておりません。)
アジア各国の知財は、韓国、台湾、オセアニアを除き、ASEAN各国を始めとして商標、コピーライト、会社登記等が大きな柱となっており、弁理士というより弁護士が主役となることが多いようです。

2、また、特許或いは技術開発の面においては、APAAメンバー国はその重要性は理解していても、なかなか成果を出すことが出来ない状態です。
以下に、各国の特許出願比較を示しますが、これを見ただけでも自主技術開発がまだ先の話だと分かります。

所長レポート

一般社団法人 発明推進協会 発行 月刊「発明」平成25年3月1日発行 Vol 110.2013.No.3より転用

YKIは、アジアとの連携を今後とも強化し、今迄培ってきた欧米代理人とのネットワークに繋げていくよう努力を重ねております。特許・意匠・商標出願の一つずつが持つ目的に合わせて、最適なサービスを提供することを心掛けております。

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